ゴミ屋敷化してしまい、さらに「お金がない」という経済的な問題を抱えている場合、一人で解決しようとするのは非常に困難です。このような状況では、国や自治体が提供する公的な支援制度や相談窓口を積極的に活用することが非常に重要です。公的な支援は、経済的な負担を軽減し、問題解決に向けた一歩を踏み出すための大きな助けとなります。まず、ゴミ屋敷問題や片付けに関する相談窓口として、お住まいの市町村の福祉課や清掃課、あるいは**地域包括支援センター（主に高齢者）**があります。これらの窓口に相談することで、ゴミ屋敷の現状について相談に乗ってもらえるだけでなく、片付けに関する情報や、利用できる公的なサービスについて教えてもらうことができます。経済的な困窮についても正直に相談してみましょう。経済的な支援としては、生活保護制度があります。病気や高齢、失業などにより、経済的に自立することが困難な状況にある場合、生活保護を受給することで、最低限の生活費や医療費などの支援を受けることができます。生活保護費の中から、ゴミの処分費用や、場合によっては部屋の清掃費用の一部が認められるケースもあります。生活保護の申請に関する相談は、お住まいの市町村の福祉事務所で行うことができます。高齢者の場合、介護保険サービスが利用できる可能性があります。ゴミ屋敷化の背景に、身体機能や認知機能の低下がある場合、ケアマネージャーに相談することで、訪問介護サービス（家事援助など）の利用を検討できます。ただし、介護保険サービスは生活援助であり、ゴミ屋敷のような特殊な清掃を直接行うサービスではないため、利用範囲には制限があります。しかし、介護サービスと連携しながら、片付けに向けた計画を立てることは可能です。