私は、数年前まで、築年数の古い家に住んでいました。その家は、冬になると、窓の結露がひどく、毎朝、窓を拭くのが日課でした。しかし、ある時、壁のクロスに、黒いシミができていることに気づきました。最初は、ただの汚れかと思っていたのですが、シミはどんどん広がり、カビ臭い匂いもしてきたため、これはただ事ではないと思い、専門業者に相談しました。業者に見てもらったところ、壁内部で結露が発生しており、カビが繁殖していることが分かりました。壁を剥がしてみると、断熱材は、湿気でぐちゃぐちゃになっており、木材も腐食していました。今回の件で、私は、壁内結露の恐ろしさを痛感しました。目に見えない場所で、結露が進行し、建物に深刻なダメージを与えていたのです。すぐに、専門業者に依頼して、壁の解体、断熱材の交換、カビの除去、木材の補修工事を行いました。また、再発防止のために、換気システムを導入しました。今回の件で、私は、壁内結露は、放置すると、建物だけでなく、健康にも悪影響を与えることを学びました。壁内結露は、目に見えない場所で発生するため、発見が遅れがちです。しかし、初期の段階で、壁内結露のサインに気づくことができれば、被害を最小限に抑えることができます。この記事では、壁内結露のサインについて解説します。まず、壁のクロスに、シミや変色がある場合は、壁内結露の可能性があります。特に、窓の近くや、浴室の壁などに、シミや変色がある場合は、注意が必要です。これらのシミや変色は、カビが繁殖しているサインである可能性が高いため、早めに専門業者に相談しましょう。次に、壁が湿っている、または、カビ臭い匂いがする場合は、壁内結露の可能性が高いです。壁を触ってみて、湿っていると感じたり、壁からカビ臭い匂いがする場合は、すぐに専門業者に相談しましょう。また、窓の結露が異常にひどい場合も、壁内結露のサインかもしれません。窓の結露がひどい場合は、室内の湿度が高くなっている可能性があり、壁内部にも、湿気が侵入している可能性があります。さらに、壁の表面に、小さな水滴が付着している場合も、壁内結露のサインです。壁の表面に水滴が付着している場合は、壁内部で結露が発生し、表面まで染み出している可能性があります。これらのサインに気づいたら、放置せずに、専門業者に相談し、原因を特定し、適切な対策を講じるようにしましょう。