基礎コンクリートの養生方法、乾燥養生、湿潤養生、それぞれの特徴と使い分け

基礎コンクリートの養生方法には、乾燥養生と、湿潤養生の2種類があります。それぞれ、特徴が異なるため、状況に応じて使い分けることが重要です。この記事では、乾燥養生と、湿潤養生の特徴と、使い分けについて解説します。まず、乾燥養生は、コンクリートを打設した後、そのまま放置し、自然乾燥させる方法です。乾燥養生のメリットは、手間がかからず、費用を抑えることができる点です。しかし、乾燥養生は、コンクリートの水分が急速に蒸発しやすく、ひび割れが発生しやすいというデメリットがあります。乾燥養生は、気温が高く、湿度が低い時期や、風が強い場所では、避けた方が良いでしょう。次に、湿潤養生は、コンクリートの表面を、水で湿らせた状態を保つ方法です。湿潤養生は、コンクリートの乾燥を緩やかにし、ひび割れを抑制する効果があります。湿潤養生には、様々な方法があり、散水養生は、コンクリートの表面に水を撒く方法で、最も一般的な方法です。シート養生は、コンクリートの表面を、養生シートで覆い、水分が蒸発するのを防ぐ方法です。マット養生は、コンクリートの表面を、吸水性のあるマットで覆い、常に水分を供給する方法です。これらの湿潤養生は、乾燥養生に比べて、手間がかかり、費用も高くなりますが、コンクリートの品質を高く保つことができるというメリットがあります。どちらの養生方法を選ぶかは、コンクリートの種類や、気温、湿度、施工場所などを考慮して決定する必要があります。一般的には、気温が高い時期や、風が強い場所では、湿潤養生が推奨されます。また、コンクリートの強度を、より高めたい場合も、湿潤養生が有効です。