かつて私が住んでいた部屋は、仕事の忙しさを理由に、いつしかゴミで埋め尽くされた、いわゆる「ゴミ屋敷」と化してしまいました。その部屋に設置されていたエアコンは、数年間、清掃もメンテナンスもされず、ただただ稼働し続けるだけの存在となっていました。しかし、ある日、そのエアコンが原因で、私は深刻な健康被害に見舞われることになったのです。 エアコンから吹き出す風は、明らかに以前とは異なり、カビ臭く、埃っぽいものでした。最初は「少し汚れているだけだろう」と軽く考えていましたが、数日後、咳や鼻水が止まらなくなり、夜も眠れないほど苦しい状態になってしまいました。病院で診察を受けた結果、エアコン内部に繁殖したカビが原因のアレルギー性肺炎と診断されたのです。 医師からは、エアコンの清掃を徹底的に行うか、思い切って新しいものに買い替えるように指示されました。しかし、ゴミ屋敷状態の部屋で、エアコンの清掃を行うことは容易ではありませんでした。結局、私は専門の業者に依頼し、部屋全体の清掃とエアコンのクリーニングを依頼することにしました。 業者の方々は、想像以上に手際よく、部屋のゴミを分別し、運び出してくれました。エアコン内部は、信じられないほどのカビと埃で覆われており、清掃後の汚水は真っ黒でした。エアコンクリーニング後、部屋の空気は明らかに変わり、咳や鼻水も徐々に治まっていきました。 この経験を通して、私はゴミ屋敷と化した部屋のエアコンが、どれほど危険な存在であるかを痛感しました。エアコンは、室内の空気を循環させるため、内部にカビや細菌が繁殖すると、健康被害を引き起こす可能性が非常に高いのです。ゴミ屋敷に住む方は、まず部屋の片付けとエアコンの清掃を優先的に行うことをお勧めします。もし、清掃が難しい場合は、専門業者に依頼することも検討しましょう。健康を守るためにも、早めの対策が重要です。
ゴミ屋敷と化した部屋のエアコン、放置するとどうなる?実体験と対策