ゴミ屋敷の片付けで大量に出たゴミを処分する際、「お金がない」という状況では、自治体が提供する行政サービスを最大限に活用することが非常に重要です。行政サービスは、民間の業者に依頼するよりも費用が抑えられる場合が多く、適正な方法でゴミが処理されるという安心感もあります。まず、最も基本的なサービスは、日常のゴミ収集です。ゴミ屋敷になってしまったとしても、自治体のゴミ分別ルールに従ってゴミを分別し、収集日に指定の場所に出すことで、費用をかけずにゴミを処分できます。ゴミの分別ルールは自治体によって異なるため、事前にゴミ出しカレンダーや自治体のウェブサイトなどで正確な情報を確認しておく必要があります。片付けで出た大量のゴミを一度に全て出すのは難しいですが、毎日あるいは週に数回、決められたルールに従ってゴミを出すだけでも、少しずつゴミを減らしていくことができます。次に、大型ゴミ(粗大ゴミ)の回収です。家具や家電など、自治体指定のゴミ袋に入らない大きなゴミは、粗大ゴミとして処分する必要があります。多くの自治体では、粗大ゴミの回収は有料で、事前に電話やインターネットでの申し込みが必要です。申し込み時に料金や収集日、排出場所を確認し、コンビニなどで購入できる粗大ゴミ処理券を不用品に貼り付けて出します。料金は物の種類やサイズによって異なりますが、数十円から数千円程度で、民間の業者に依頼するよりは安価な場合が多いです。大量のゴミが出た場合に対応できる**「一時多量ゴミ」の収集サービス**を提供している自治体もあります。引越しや遺品整理などで一時的に大量のゴミが出る場合に利用できるサービスで、こちらも事前申し込みが必要で費用がかかります。料金はゴミの量(重さや体積)によって計算されることが一般的です。一度に大量のゴミを処分したい場合に有効ですが、対応していない自治体もありますので、事前に確認が必要です。また、自分でゴミ処理施設に持ち込むことができる自治体もあります。自分で運搬する手段があれば、収集日を待たずにゴミを処分できます。処理施設への持ち込みは、収集よりも手数料が安価な場合が多いですが、持ち込めるゴミの種類や受付時間が限られていることもあります。事前に施設のウェブサイトなどで情報を確認しましょう。