ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する際、「後から追加料金を請求されるのではないか」という不安を抱く方は少なくありません。実際に、悪質な業者による不当な追加請求トラブルは少なくありません。このようなトラブルを未然に防ぐためには、依頼者側でもいくつかの対策を講じることが重要です。まず最も効果的な対策は、「現地調査に基づいた詳細な見積もりを取る」ことです。電話やメールだけの概算見積もりではなく、必ず業者に自宅に来てもらい、実際の部屋の状況(ゴミの量、汚染度合い、作業環境など)を確認してもらった上で、正確な見積もりを出してもらいましょう。現地調査を行うことで、業者は作業にかかる時間、必要な人員、発生するゴミの量などを正確に把握できるため、見積もり額が実際の費用と大きくずれるリスクを減らすことができます。次に、「見積もり内容を細部まで確認し、不明な点は全て質問する」ことです。見積書に記載されている項目(作業内容、作業員数、車両費、処分費、オプション費用など)を一つ一つ確認し、それが具体的に何を指しているのか、自分の依頼したいサービス全てが含まれているかなどを明確にしましょう。少しでも疑問に感じたり、曖昧だと感じたりする点があれば、その場で業者に質問し、納得がいくまで説明を求めましょう。さらに、「どのような場合に、どのような追加料金が発生する可能性があるのかを明確に確認する」ことが非常に重要です。信頼できる業者は、追加料金が発生しうるケースについて事前に説明を行います。「想定外の作業が必要になった場合」「追加で〇〇のサービスを依頼した場合」など、具体的な条件と費用について書面で確認しておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。全て込みのパック料金を設定している業者を選ぶのも、追加料金の心配を減らす一つの方法です。そして、「契約書の内容をしっかり確認し、署名・捺印する」ことです。契約書には、サービス内容、料金、支払い方法、キャンセルポリシー、そして追加料金に関する取り決めなどが明記されています。口頭での約束だけでなく、必ず書面で確認し、納得した上で契約を結びましょう。もし、契約内容に不明な点があったり、不審な点があったりする場合は、安易に署名せず、業者に説明を求めたり、必要であれば専門家(弁護士など)に相談したりすることも検討しましょう。